屋根塗装の施工事例~三重県津市

 

三重県津市にて行った、戸建て住宅のカラーベスト(薄型スレート)屋根塗装の施工事例を掲載しています。

2階建て住居の屋根及び離れ1階建て住居の屋根塗装と一部破風板の塗り替え工事です。外壁の塗装は行いませんが、仮設足場と飛散防止用ネットの設置を含みます。

今回の塗り替え工事の作業の流れとポイントなど、実際の工事風景画像で解説しています。

ページ下部では、今回の工事で使用した塗料の種類と用途をまとめてあります。

 

カラーベスト(薄型スレート)屋根の塗装

🏠施工前

三重県津市:カラーベスト屋根の塗装工事施工前

🏠施工後

三重県津市:カラーベスト屋根の塗装工事施工後

施工データ

塗料メーカー エスケー化研
使用塗料 ヤネフレッシュsi
塗料名称 超耐久NAD型特殊シリコン樹脂塗料
期待耐用年数 6~8年
施工箇所 屋根
色調 RC-113
施工価格 40万1千円
類似物件参考価格 40万円~45万円

施工前の状況

屋根の劣化状況

カラーベスト屋根の劣化状況

施主様によると、10年を目安に塗り替えを行っているとのことで、著しい劣化は見られません。

表面塗膜の艶引けはありますが、旧塗膜の剥離は一切ありません。

標準工程で十分な耐久性を確保できる状態です。

玄関上部の小屋根の劣化状況

玄関上部の小屋根の様子です。大屋根と現状色が違いますが、こちらは色あせが気になった時期に部分的に塗り替えたそうです。

こまめなメンテナンスのおかげで、こちらも劣化状態は軽度です。

雨樋の塗装が少し剥がれていますのでサービスで塗装させていただきます。

 


屋根部材(笠木)の破損

大屋根の笠木板金修復工事施工前

無料点検時に驚いたのですが、大屋根の部材(笠木)が見当たらず繋ぎ目がむき出し状態です。地面に落下している様子もなく、いつ外れたのか施主様も気が付かなかったとのことです。

無くてはならない部材なので、知り合いの屋根業者に早急に修理を依頼しました。

離れ住居の屋根

1階建て住居の屋根塗装施工前

こちらは同敷地内にある離れ1階建て住居の屋根です。

今回初めての塗り替えとなります。屋根の角度が非常に急こう配で人が立っていられる角度ではありませんので、屋根と平行に作業用足場の設置が必要です。

 

 


施工中の状況

足場工事

戸建て住宅の足場工事施工中

今回は、屋根のみの塗装工事ですが、高圧洗浄時の汚水や塗料が周囲に飛散するのを防ぐため仮設足場は必要となります。

職人の転落防止に配慮していることはもちろんですし、塗装道具の落下防止など、高所作業での安全確保全般のための足場設置となります。

 

1階建て住居の足場工事施工後

2階建て住居の屋根から、同じ敷地内にある1階建て住居の屋根を撮影しています。

足場材の屋根への接地面は必要最小限としながらも、十分な作業スペースと安全確保ができている状態です。

 

戸建て住宅の足場工事施工後

今回は2階建て住居と離れ1階建て住居の工事で、足場工事の施工面積が多くなりますが、足場職人の増員で1日間で設置工事は完了しました。

外壁面での移動はないため、周囲への影響がない正面のネット養生はしていません。

 


高圧洗浄

屋根の洗浄に使用する高圧洗浄機
2階建て住居の大屋根の高圧洗浄施工中

高圧洗浄にはエンジン式の高圧洗浄機を使用します。

強い水圧で頑固なコケや水アカなどを簡単に洗浄することができ、洗浄機本体と洗浄ガンに水圧調整機能がついているので、既存屋根の劣化状態に合わせて微調整することもできます。

 

2階建て住居の屋根を洗浄中です。

既存塗膜の状態はそれほど劣化していないので、ある程度水圧を強くしても旧塗膜の剥離はありません。付着しているコケ、水アカを丁寧に洗浄していきます。

 


1階建て住居屋根の高圧洗浄施工中

1階建て住居の屋根を洗浄している様子です。

こちらは新築から1回目の塗装塗り替えということで、既製品屋根材の塗装はすっかり劣化しています。

全体的に薄く下地が透けていますので、水圧を上げすぎないように注意しながら洗浄していきます。

 


シーリング工事

カラーベスト屋根のひび割れ補修施工前

屋根に数か所ひび割れ(クラック)が発生しています。

多くの物件ではこのように比較的軽度のひび割れが確認できますが、この程度では屋根材を交換する必要はありません。

シーリング補修で十分修復可能なレベルです。

カラーベスト屋根のひび割れ補修後

ひび割れに沿ってシーリング補修した様子です。

シーリング補修は高圧洗浄時の水分が完全に乾燥した状態で行わなければ密着不良を起こしますので、通常は高圧洗浄の翌日以降に補修作業を行います。

 


カラーベスト屋根のシーリング補修工事施工後

既存塗膜の劣化は軽度ですが、数か所に小規模のひび割れは発生しています。

ヘアークラックといわれる微細なひび割れを含めてすべてシーリング材で補修していきます。

ノンブリードシーリング材

ひび割れ補修に使用するシーリング材は「ノンブリード」というタイプを使用します。

ノンブリードでないシーリング材を使用すると、施工後早い時期で1年後には、補修部分の汚染が発生してしまいます。

 


ブリード現象

ブリード現象とは、シーリング材に含まれている可塑剤(かそざい)という成分が、塗料と反応することによって粘着成分が表面ににじみ出る現象のことです。

表面ににじみ出た粘着成分は、乾燥、硬化することはなく、その上に空気中のちり、ホコリ、雨水などの汚れが付着します。

以下の画像は外壁に発生したブリード現象の例です。

塗装工事の際、ノンブリードでないシーリング材を使用し、その上に塗装すると画像の様な非常に醜い状態になってしまいます。

塗料の種類(樹脂)によって発生する時期に差はあるものの確実に発生してしまいます。

ブリード現象を回避するにはノンブリードタイプ(NBタイプ)のシーリング材を選択、使用します。

外壁に発生したブリード現象

画像に見える黒い筋状の部分がブリード現象の発生部位です。シーリング施工面全体に発生します。

外壁に発生したブリード現象の拡大画像

シーリング材からにじみ出た粘着成分に、ちり、ホコリなどの汚れが付着してしまいます。

 

 


ノンブリードシーリング

シーリング材のノンブリード表記

繰り返しになりますが、ノンブリードでないシーリング材は塗料との相性が悪く、施工後早い時期に汚染を発生させてしまいます。

塗装業者ではノンブリードでないシーリング材を使用する理由はありません。

ノンブリードタイプのシーリング材には、商品ラベルにノンブリード(またはNB)と必ず記載されています。多くのシーリング製造メーカーから発売されているので即日入手できます。

 

 

 


下塗り塗装

カラーベスト屋根下塗りの刷毛塗り塗装施工中

屋根の水分が乾燥後、下塗り用の2液硬化型プライマーを塗布していきます。部材の周囲や端部分などローラーで塗装しにくい箇所は刷毛で先行塗りしていきます。

 

カラーベスト屋根の下塗りプライマー塗装施工中

下塗り用のプライマーを塗布した部分が色の濃い部分です。

今回使用しているプライマーはエポキシ樹脂の透明タイプなので、濡れた感じで塗膜がつきます。

カラーベスト屋根の下塗りローラー塗装施工中

刷毛の先行塗りの後、広い部分はローラーを使って塗装していきます。すべて手塗りなので塗料の飛散はほぼありません。

 

カラーベスト屋根の下塗りプライマー塗装施工後

下塗り塗装完了後の様子です。

下塗り塗料には大きな耐候性はありません。この工程は、屋根材の強化と仕上げ塗料との付着性を高めるために行います。

 


中塗り塗装

刷毛で屋根の中塗塗リ塗装を行っている様子

中塗り塗装も下塗り塗装と同じように、刷毛で部材の周囲、端部分を先行塗りしていきます。

 

カラーベスト屋根の下塗り塗装と中塗り塗装の比較状況

画像上部が中塗り塗装中(後)の部分です。

施主様の仕上げ色のご要望は現状色ですので、当店側で色の選択、ご提案をしています。

カラーベスト屋根中塗りのローラー塗装施工中

広い部分はローラーを使って塗装していきます。下塗りのプライマー塗装で塗膜がついているので、中塗り塗料の吸い込みはありません。

 

カラーベスト屋根の中塗り塗装施工後

大屋根(片側)の中塗り塗装が完了した状況です。

使用している塗料は速乾性塗料ですが、上塗り塗装は同日には行わず翌日に行います。

 


上塗り塗装

カラーベスト屋根の上塗り塗装施工中

刷毛を使って屋根の縁周りの上塗り塗装中です。

画像ではわかりにくいかもしれませんが、乾燥後の中塗り部分と塗装中の上塗り部分の色の濃さが違います。

乾燥(硬化)すると色が濃くなるのが塗料の性質ですので、同じ色調でも塗り残す心配はありません。

カラーベスト屋根の上塗り塗装施工後

上塗り塗装完了後の様子です。

劣化状態が軽度ということもあり、標準の塗装工程(3工程)で、とても美しく仕上がりました。

高圧洗浄で屋根材下地の大半が露出してしまうなど、劣化が顕著な場合は、下塗り塗装を2回行うことが望ましいです。

 


瓦の縁切り作業

縁切りとは、瓦と瓦の隙間が塗料で埋まってしまった場合、カッターナイフや金ベラ(皮スキ)で隙間を確保したり、タスペーサーという専用の部材を挿しこんで、隙間を確保する作業です。

瓦下方向の隙間は、大雨(強風)や瓦裏の結露によってたまった水分を排出させるための出口ですので、常に解放させておく必要があります。

縁切り作業は、瓦の隙間が塗料で埋まってしまった場合のみ必要な作業です。

カッターナイフで縁切り

上塗り塗装が乾燥後、接着部分全てに手作業で切り込みを入れます。屋根塗装と別途料金がかかります。

カラーベスト屋根の縁切り作業風景

タスペーサーで縁切り

下塗り塗装が乾燥後に必要量挿しこみます。屋根塗装と別途料金がかかります。

カラーベスト屋根の縁切り作業風景

カラーベスト屋根の場合、築年数による瓦の劣化状態や、過去の塗装塗り替えの有無(回数)など、物件ごとで隙間の状態が変わります。現地見積りの際、はしご等で瓦の状態を確認しますが、実際の工事で隙間がどの程度埋まるのか、埋まらないのかは判断出来ない場合が多くあります。

縁切りに関しては、塗装した結果に応じて縁切りを行うかどうかを判断するのが賢明です。必要ないかもしれない縁切り工事が最初から見積りの項目に含まれている場合は、無駄な出費になるかもしれませんので見積り業者に確認したほうが良いかもしれません。

※見積り・点検の時点で、瓦の隙間が埋まってしまっている場合は、縁切り作業が必要ですので見積り書に縁切り工事の項目が含まれていても不自然ではありません。

カラーベスト屋根の瓦の隙間

今回の工事では瓦の隙間が埋まる箇所がなかったので、縁切り作業は必要ありません。

当店の経験上ですが、過去複数回(3回以上など)の塗り替えによる塗膜の厚みがある場合や、比較的新しい物件では、部分的に規定量以上の塗料が残ってしまった場合など、決して多くはありません。

屋根全体ではなく、部分的に埋まってしまった隙間は、その部分だけ縁切りをして隙間を確保すれば不具合は起こりません。

小面積の縁切り作業ならサービス施工で行える範囲です。

 


 

1階建て住居の屋根塗装

今回の物件では、同敷地内に併設の1階建て住居の屋根塗装も行います。

屋根両側の破風板(木部)の塗装も依頼されていますが、小面積なのでサービス施工にさせてもらいました。

工事の流れはここまでの2階建て住居の屋根塗装と同じ工程内容ですが、一連の作業工程を掲載しておきます。

 

高圧洗浄

1階建て住居屋根の高圧洗浄施工中

急こう配な角度と平行に足場を設置してあり、動きが制限されるので安全第一で作業しています。

下塗り塗装

1階建住居の屋根の下塗り塗装施工中

刷毛とローラーを使って、2液硬化型のプライマーを塗布していきます。プライマーはエポキシ樹脂塗料です。

 


中塗り塗装

1階建て住居屋根の中塗り塗装施工中

隅部は刷毛で、広い面はローラーを使って中塗り塗装を進めていきます。

1階建て住居屋根の中塗り塗装施工後

中塗り塗装が完了しました。後日上塗り塗装を行い仕上がりとなります。

 


上塗り塗装

1階建て住居屋根の上塗り塗装施工中

中塗り塗装後日の上塗り塗装の様子です。刷毛とローラーを使い分けて丁寧に塗装していきます。

 

1階建て住居屋根の上塗り塗装施工後

上塗り塗装が完了しました。瓦に接地している足場材はゴムバンドで浮かせた状態で仕上げ、乾燥後に元に戻します。


付帯部の塗装

破風板のケレン作業施工中

高圧洗浄で落とし切れなかった旧塗膜を落とすためのケレン作業です。破風板と下塗り塗料の密着性も高まります。

破風板の下塗り塗装施工中

下塗り塗料は付着性、耐候性ともに良好のエポキシ樹脂のさび止め塗料です。釘の錆止め効果も兼ねています。


今回の工事では、破風板木部の下塗りにエポキシ樹脂のさび止め塗料を使用しています。メーカーには合成樹脂系の木部用下塗り塗料も用意されていますが、今回は板金部(鉄部)と破風板の色が共色仕様であり、使用されている釘が激しくさびていることから、さび止め効果のない木部用下塗り塗料は選択していません。

下塗り塗料の特徴は、塗装下地への食いつきと上塗り塗料との付着性向上の為、原料の粒子が上塗り塗料より粗いという点です。塗装下地の状態を見極めたうえで、木部用下塗り塗料を選択する場合もありますが、今回は工事後の錆の進行を抑制したいのでエポキシ樹脂系さび止め塗料を選択しています。

破風板の中塗り塗装施工中

下塗り塗装が乾燥後、中塗り塗装を塗布しています。2液硬化型のシリコン塗料を2回塗りで仕上げます。

破風板木部の上塗り塗装施工後

破風板の上塗り塗装完了後の様子です。破風板の下地(木材)が完全に露出していましたが、3回塗りの塗膜を付けることで耐候性を確保できました。

 


屋根の笠木板金修繕工事

屋根上部の笠木板金の修理は知り合いの屋根業者に依頼し、即日復旧できました。

笠木板金の取り付けは、通常、釘を使って下地木材に取り付けますが、経年や振動などで緩んでしまうことも多くあります。今回は釘とビスの2種類を併用して入念に取り付けてもらいました。

屋根の笠木板金取り付け前

屋根上部の笠木板金が、経年劣化で釘が緩んだせいか、部分的に破損、落下してしまっています。

 

屋根の笠木板金取り付けの様子

今回の修繕取付では、通常の板金釘と合わせてビスも併用して取り付けしてあります。

屋根の笠木板金取り付け後

笠木板金の破損は雨漏りに直結するので、足場設置後、高圧洗浄を行う前に即日取り付けしてもらいました。

 

笠木板金繋ぎ目の錆止め塗装施工後

笠木を取り付ける前に、既存笠木と新規笠木の繋ぎ目(中まで)には、さび止め塗装を塗布してあります。

 


足場工事(解体)

塗装工事完了後、施主様に仕上がりを確認してもらい、足場解体の許可をいただきます。

 

戸建て住宅の仮設足場解体工事施工中

仮設足場を解体してるところです。施主様から解体許可をいただいてから、足場業者に工事を依頼しますので、解体工事は通常2~3日後になります。

 

戸建て住宅の仮設足場解体工事施工後

仮設足場の解体工事は通常半日で完了しますが、今回の物件は施工面積が広かったので午後までかかりました。

 

 


施工完了

2階建て住居のカラーベスト屋根塗装工事完成後の風景
屋根塗装施工現場の完成状況

2階建て戸建て住宅と1階建て住居の屋根塗装完成風景。

 

玄関周囲の雨樋塗装施工後

玄関ポーチ上部のパラペット型雨樋の塗装。(サービス施工)

大屋根部分の塗装完成風景

2階建て住宅の大屋根塗装完成風景。

 

玄関上部の小屋根塗装の施工後

玄関ポーチ上部の小屋根塗装完成風景。

 


今回使用した材料・塗料一覧~製品情報

 

今回の工事で使用した材料(塗料)の種類と用途をまとめてあります。

製品情報(WEBカタログ)をご覧になる場合は、画像下のリンクボタンからご覧ください。

 

シーリング材

ひび割れ(クラック)補修に使用。

ノンブリードシーリング材

下塗り塗料

屋根の下塗りに使用。

マイルドシーラーEPO

屋根用塗料

屋根の仕上げ塗りに使用。

屋根用塗料ヤネフレッシュsiのカタログ

さび止め塗料

破風板(木部)の下塗りに使用。

さび止め塗料マイルドサビガードのカタログ

シリコン塗料

破風板(木部)の仕上げ塗りに使用。

クリーンマイルドシリコンのカタログ