施工事例-18

三重県 紀伊長島町


日本瓦の吹き付け塗装

日本瓦(いぶし瓦)の塗装について

日本瓦の一つであるいぶし瓦は無釉瓦とも呼ばれる屋根瓦です。

その寿命は40年から50年と言われています。非常に耐久性の強い瓦なので塗装によるメンテナンスは必要ないというのが定義になっていますが、永久的な強度があるわけではありません。

 

今回の施工例は、新築時からの経過年数が40年ということもあり、経年劣化によるひび割れ、コケの繁殖、美観の低下が著しいことと、施主様のご要望により、将来に向けての耐久性を確保するために行いました。

 

使用塗料は、メーカー標準仕様で下塗り工程の必要がない「いぶし瓦専用塗料」を使用しましたが、現地点検時の劣化状況と将来的耐久性を考慮し、あえて下塗り塗装を行いました。

 

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🏠施工前

築40年近くの経過で耐久面での不安はやはり大きくなります。ひび割れや、ズレが複数個所に及んでいます。

今回は、瓦の差し替えとシーリング瓦止めを行ったリフォーム屋さんからの依頼です。強度と美観を高めるための吹き付け塗装を行います。

🏠施工後

補強材(シーリング)に仕上げ塗料を密着させるためエポキシ系の下塗りを塗布。瓦色としての銀黒色は吹き付け塗装で仕上げなければムラになってしまいます。

平屋の建物で周囲に隣接する建物がなかったので、ネット養生のための足場を仮設せず施工できました。


施工データ

塗料メーカー 大同塗料株式会社
使用塗料 ハイルーフマイルドシーラー

ハイルーフマイルドいぶし

施工箇所 屋根
色調 いぶし銀NO.3
参考価格 25万円~30万円

施工前の状況


日本瓦の補強工事の写真

依頼主のリフォーム屋さん施工の瓦補強が完了した状態です。

高圧洗浄時の瓦のズレからの浸水と、作業移動時の瓦の割れを防ぐため、補強完了後に高圧洗浄を行います。

日本瓦に繁殖したコケの写真

全体的にコケの繁殖が見られましたが、日当たりの悪い北面がやはり目立ちます。

コケの種類のよっては、非常に撤去しずらい場合もありますが、画像のようなコケは高圧洗浄で比較的簡単に除去できます。


施工中の状況


高圧洗浄中の写真

高圧洗浄機を使用して丁寧にコケを落としていきます。

水圧を調整できるハンドルが手元についているので、隙間からの浸水に注意しながら慎重に作業を進めていきます。

 

高圧洗浄後の瓦の写真

画像のようにコケを撤去し、完全に瓦が乾燥したのちに塗装作業を行います。

洗浄にかかった時間は約6時間でした。


養生工事と手塗塗装の写真

非塗装部のビニール養生が終わったら、吹き付け塗装が困難な細部を手塗りで先行塗装していきます。

塗装しているのは下塗り用のシーラーです。

 

瓦の下塗り塗装の写真

スプレーガンを使用してシーラーを吹き付けていきます。

この段階で瓦の吸い込みはなくなり、上塗り塗料との密着性が確保されます。


中塗り塗装中の瓦の写真

中塗り塗装中(上部)の状況です。

中塗り塗料と上塗り塗料は同じ製品を使用します。

同じ性質の塗料を塗り重ねることで厚み(塗膜)を確保し、耐久性を高めるのが目的です。

 

中塗り塗装後の瓦の写真

中塗り塗装が完了しました。

この段階で完全に着色されますが、厚み(塗膜)を確保するためにさらに同じ工程を行います。


日本瓦の塗装完成写真

上塗り塗装が完了後の様子です。

ほぼ無風状態の日を選んで吹付けを行ったので、施工しやすく塗膜の厚みを十分確保できました。

 

鬼瓦の塗装写真

細部まで丁寧に塗装します。

細かい隙間などは手間を惜しまず、絵具用の筆を使用して塗装しました。

 


施工完了


お客様と塗装現場の写真

新築から40年。老朽化の激しかった瓦が美観と耐久を取り戻しました。