三重県津市の外壁(波トタン)塗り替え工事の施工事例を掲載しています。
仮設足場を設置せず、脚立と足場板を使用しての小規模面積工事の施工風景を掲載しています。
ページ下部では、今回使用した塗料の製品情報をまとめています。事例と併せて参考にしてください。
倉庫兼ガレージ|外壁シリコン塗装(波トタン)
施工前
経年劣化による錆の進行が激しく、美観の低下が顕著な状態です。 これ以上放置してしまうと、壁材の破損や建物内への雨漏りの可能性が高くなります。
施工後
高耐久エポキシ樹脂のさび止め塗装と2液硬化型のシリコン塗装を2回塗りの3回塗りで、劣化の激しかった外壁を新品同様に仕上げることができました。
施工データ
塗料メーカー | エスケー化研(株) |
---|---|
使用塗料 | |
塗料名称 | 超低汚染・超耐久性NAD型特殊アクリルシリコン樹脂塗料 |
期待耐用年数 | 12~15年 |
施工箇所 | 外壁(波トタン) |
色調 | SR-422 |
施工メモ | 簡易足場で足場費用0円! |
施工前の状況

建物の高さが4メートルほどですので、脚立を使用して作業します。これ以上の高さがあると仮設足場の設置が必要です。
今回の工事は、建物東面(画像)と西面の2面のみの塗り替え工事となります。

こちらは外壁(波トタン)の拡大画像です。
これ以上錆が進行すると、トタンが破損して穴が開いてしまいます。そうなると塗装では修復できなくなります。
施工中の状況
ケレン作業

さび落とし用の研磨材を使用します。
塗装業界では、マジックロンと呼んでいますが、紙やすりの様に敗れることもなく柔軟性があるので、複雑な形状にも対応できる便利な道具です。

波トタンの形状に沿って丁寧に錆を落としていきます。ここまで錆がひどくなると、高圧洗浄は意味がありません。さび落としのためのケレン作業でチョーキングは完全に除去できてしまいます。

塗装前のケレン作業(研磨)の良しあしが、施工後の美観性と耐候性に大きく影響します。
表面の錆は手作業にて徹底的に除去しますが、錆は素材自体の腐食ですので、すべて落とし切れるわけではありません。
下塗り

ケレン作業が終了後、付着性、耐候性とも良好なエポキシ樹脂のさび止め塗料を塗布していきます。波トタンはローラーを使わずに、全面を刷毛で塗装します。

今回の建物では周囲の敷地が比較的広かったので、脚立足場で作業できましたが、立地環境によっては単管足場の設置が必要となります。※足場工事には別途費用が掛かります

外壁の隅部は、塗り残しがないように小さな刷毛を使用しています。基礎部分や地面を塗料で汚さないようにビニールや布で養生しています。

さび止め塗装が完了しました。使用しているさび止め塗料は速乾性ですが、同日中に重ね塗りすることはせず、中塗り塗装は後日に行います。
中塗り、上塗り

さび止め塗料が完全に乾燥しているので、中塗り塗装を行います。
中塗り塗装と上塗り塗装は同じ塗料を重ね塗りし、塗膜に厚みを付けていきます。

中塗り塗装が完了した様子です。
仕上げ塗料は速乾性の塗料を使用していますが、上塗り塗料の重ね塗りは後日に行います。

上塗りの塗装中です。画像ではわかりにくいですが、塗装中の色より乾燥後の色が濃くなるのが塗料の性質です。
塗装中は、乾燥している中塗りと塗装中の上塗りの違いがはっきり分かるので塗り残すことはありません。

波トタンの塗装に使用する刷毛は、大きすぎると塗り残しが出ますので、横幅50mmサイズの刷毛を使用しています。
サイディングボードのような平面で行えるローラー塗装に比べると非常に手間のかかる塗装方法なので実働日数は多くかかります。
施工完了

上塗り塗装後の外壁です。
今回使用した2液硬化型のシリコン塗料は、きめ細やかな艶と低汚染性が特徴です。塗料メーカーが開示している期待耐用年数が、12~15年の高耐久塗料です。

トタン波板の外壁塗装事例を紹介させていただきました。
今回は、足場工事の必要がなく脚立の使用で施工できました。塗装面積も比較的小面積なので施工日数は実働4日間でした。
製品情報
今回の工事で使用した塗料の種類をまとめてあります。
さび止め塗料
外壁の下塗りに使用

シリコン塗料
外壁の仕上げ塗りに使用
