三重県津市で行った、2階建てアパートの外壁塗装及び付帯部のフッ素塗装の施工事例を掲載しています。
外壁ジョイント目地のシーリング工事、軒先破損部のシーリング補修など付帯工事の事例も掲載しています。
アパートの外壁塗装と付帯部塗装
🏠施工前

前回の塗り替えから13年ほど経過しており、外壁、鉄部の劣化が目立っていました。
階段鉄部の劣化は顕著で、広範囲に錆が発生している状況です。
🏠施工後

見積り依頼当初からの施主様のご要望で、外壁、付帯部ともフッ素塗料を使用し、大変美しく仕上がりました。
雨樋のみ2回塗りで、外壁、鉄部の塗装は、すべて3回塗りで仕上げました。
施工データ
参考価格80万円~90万円
塗料メーカー | エスケー化研 |
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使用塗料 | |
塗料名称 | 超低汚染型水性ふっ素樹脂塗料 |
期待耐用年数 | 15~20年 |
施工箇所 | 外壁 昇降用外部階段 パラペット 雨樋 雨戸 他 |
色調 | 外壁 SR-113 階段、雨樋・雨戸 15-30B |
施工価格 | 69万7千円 |
類似物件参考価格 | 65万円~70万円 |
施工前の状況

鼻隠しの一部が破損しています。板金業者さんに修繕を依頼すると高額な追加費用が発生するので、当店でシーリング補修を行って施工費を軽減します。

外壁の状態は、色あせとチョーキングが目立ちますが、塗膜の剥がれなどは見受けられません。

外壁目地(ジョイント)のシーリングがひび割れているように見えますが、旧塗膜表面のひび割れです。既存シーリングの状態は良好なので、この上からシーリングの増し打ちを行います。

雨戸の状態は、全体の色あせと、画像ではわからないと思いますが、部分的に旧塗膜の剥がれが見られます。

階段裏面は広範囲に錆が発生しています。高圧洗浄だけでは下地が整わないと思われるので、塗装作業を行う前に手作業でケレン作業を行います。

階段踊り場の裏面は、特に激しく劣化してしまっています。腐食によって穴の開いている個所もあります。こちらも手作業でのケレン作業が必要です。
施工中の状況
足場工事

塗装工事用の仮設足場を設置します。
今回の物件は一般住宅より少し大きめのアパートですが仮設足場の設置工事は1日間で完了しました。
高圧洗浄

高圧洗浄機を使用して、外壁の汚れ(コケ、水アカ)とチョーキングを洗い流していきます。

高圧洗浄機を使えば階段の踏み板に蓄積されたコケも、画像のようにきれいに洗い流すことができます。

高圧洗浄機で劣化している旧塗膜はほとんど除去できますが、除去しきれない部分は手作業で行います。(見積り書の項目はケレン工事です)

エンジン式の高圧洗浄機は、高水圧で高い洗浄力がありますが、施工中は若干の騒音が発生します。足場工事や高圧洗浄での騒音は避けられませんので、工事着工前の近隣挨拶の際きちんと説明し、近隣様から了解をいただきます。
ケレン作業、シーリング工事

高圧洗浄で落とし切れなかった旧塗膜を手作業で落としていきます。

外壁材や既存シーリング部など、ひび割れが発生しているところは、高圧洗浄後にシーリング材で補修します。

テープでラインを作ってきれいに施工しますが、外壁塗装後は、このラインは気にならなくなります。

激しい破損個所が1か所だけなので、こちらは当店が無料でシーリング補修を行います。
破損面積が広く(激しく)当店で修復が行えない場合は、板金業者に依頼することになりますので、別途料金が必要となります。

板金工事に比べると不格好ですが、この上から塗装すれば耐候性には何ら問題はありません。
これ以上破損面積が広いと、本格的な板金工事が必要です。
ブリード現象について

画像内の黒ずんだ筋状の後は、ブリード現象によるシーリングの汚染です。
ブリード現象は、シーリング材に含まれる可塑剤(かそざい)が塗料に反応して起こる現象ですが、ブリードを起こさないノンブリードタイプのシーリング材を使用することでこの現象は回避できます。

ノンブリードタイプのシーリング材は、商品にノンブリード(ノンブリードタイプ)と記載されているので、塗装工事に使用する際は必ずノンブリードシーリングを選択します。
ノンブリードでないシーリング材でも塗装可能なシーリング材はありますが、そのようなシーリング材を使用すると施工後早い時期では1~2年後にブリード現象で汚染されてしまいますので注意が必要です。
養生、下塗り

サッシなどの塗装しない部分は、あらかじめビニールで養生しておきます。養生ビニールは外壁塗装が仕上がった時点で撤去しますので工事後半は外れています。

立地環境にもよりますが、複雑な形状の雨戸は、作業効率、仕上がりを考慮してスプレーガンで塗装することもあります。

階段鉄部の下塗り塗装中です。下塗りには、付着性、耐久性に優れるエポキシ樹脂のさび止め塗料を使用します。通常、下塗りは外壁塗装前、仕上げ塗りは外壁塗装後に行います。

階段鉄部のさび止め塗装が完了した様子です。
速乾性の塗料を使用していますが、仕上げの塗装は後日行います。基本的に1日1工程を行いますので、中塗り、上塗りと合わせて延べ3日間かけて仕上げていきます。
中塗り、上塗り

外壁に下塗り塗装をおこなっていきます。
白色の部分が下塗り材です。今回使用する下塗りは下地調整材という種類で、通常の下塗り塗料と比べ、塗膜が厚く付きます。

下塗り塗装後の外壁です。
完全に乾燥(硬化)させたのちに、中塗り塗装、上塗り塗装へと進めていきます。

さび止め乾燥後、外階鉄部の中塗り塗装中です。刷毛で縁周りを塗装し、広い面はローラーで塗装します。

中塗り塗装の乾燥後(後日)に上塗り塗装を行います。

延べ3日間、合計3回塗りで昇降用階段を仕上げました。

全体に錆が発生していた階段の裏面も、3回塗りの塗装でこの通り美しく仕上がります。

最も激しく傷んでいた踊り場裏面も、階段の裏面と同じく美しく仕上がりました。

こちらは外壁の中塗り塗装中です。
下塗り材が完全に乾燥してから行います。

中塗りが完全に乾燥したのち、上塗り塗装を行います。

上塗り塗装が完了しました。
上塗りが完全に乾いたら速やかに養生ビニールを撤去します。
付帯部の塗装

金属製の雨戸に中塗り塗装を吹き付けています。
塗料の飛散を防ぐために、ビニールマスカーを幅広く貼って養生してあります。

雨戸の上塗り塗装吹付中です。
中塗り塗装が完全に乾燥してから仕上げの上塗り塗装を行います。

車両塗装用のスプレーガンで仕上げるので、吹きムラもなくとても美しく仕上がります。

雨樋の1回目の塗装中です。
雨樋は合計2回塗りで仕上げます。

雨樋は、耐久性の高い塩ビ製品なので2回塗りで充分長持ちします。

ガス管など、細かな部分はサービスで塗装します。

軒天(天井)、外周パラペット、鼻隠しなどの付帯部も、すべて3回塗りで仕上げています。

今回使用したフッ素塗料は、耐用年数20年を誇る最高級レベルの塗料です。
きめ細かい粒子の輝きと抜群の非汚染性が特徴です。
施工完了


今回お任せいただいた建物は、一般住宅より少し大きめのアパートです。
周囲の景観にマッチした色調をご希望でしたので、落ち着きのある色調を提案しました。
最高級塗料であるフッ素樹脂での施工プランが、ご相談当初からのご希望でしたので、その他の提案はせずに外壁、付帯部の全箇所をフッ素塗料で施工しました。
今回使用した材料・塗料一覧~製品情報
今回の工事で使用した材料・塗料をまとめてあります。
製品情報(WEBカタログ)をご覧になる場合は、画像下のリンクボタンからご覧ください。