水性セラタイトF(ふっ素)|2液硬化型超低汚染水性フッ素樹脂塗料

外壁及び付帯部塗装用塗料水性セラタイトFの製品と用途・名称

製品概要

  • 外壁塗装/金属・木材は不可
  • 付帯部塗装/軒天ボードなど
  • 水性塗料
  • 2液硬化型
  • 希釈:清水・硬化剤
  • 耐用年数目安:15~20年
  • メーカー:エスケー化研(株)

水性セラタイトFは、数ある建築塗料の中でも最高峰グレードのフッ素樹脂塗料です。耐久性、耐候性、美観性ともにトップクラスの性能を誇る2液硬化型の塗料です。また水性タイプの塗料なので、環境にやさしいという点も大きな魅力です。
「外壁の塗装にはとにかく高品質な塗料を使いたい!」そんなお客様におすすめの塗料です。

超低汚染塗膜とセルフクリーニング効果

フッ素塗料を含む樹脂塗料(有機塗料)は、外壁用・屋根用とそれぞれ用途が分けられているのが通常です。
さらに清水で希釈して使用する水性塗料と、シンナーで希釈して使用する油性塗料に分かれます。また、希釈剤に硬化剤を混ぜて使用する2液硬化型と希釈剤のみで薄める1液硬化型があります。
水性セラタイトFは、2液硬化型の水性フッ素樹脂塗料です。

フッ素樹脂の特徴の一つが超低汚染性です。フッ素樹脂は非常に細かい粒子で構成されているため密度が高く、塗膜層の表面がとても滑らかな仕上がりになります。高密度で緻密な塗膜は強靭な保護層となり、汚れが定着しにくくなります。

また、フッ素樹脂は親水性という性質を持ちます。水と親しいと書くように、通常の樹脂と比較してフッ素樹脂の塗膜は水と相性が良いです。水となじみやすい性質と汚れが定着しにくい塗膜層がセルフクリーニング効果を生み出します。

セルフクリーニングとは、外壁に雨などの水分が接触した瞬間、水が汚れと塗膜の隙間に入り込み汚れを浮かして洗い流します。
汚れの上から洗い流すのではなく、汚れと塗膜の間に水が入り込み自然に流れ落ちる仕組みがセルフクリーニングです。

防カビ・防藻のメカニズム

超低汚染性の塗膜は、カビや藻などの微生物汚染にも高い抵抗性があります。チリやホコリと異なり、カビ菌や藻は放置してしまうと繁殖、増生していきます。

水性セラタイトFの緻密な塗膜は、超低汚染・セルフクリーニング機能に加えて、塗膜表面に発生する静電気を低減する機能もあります。大気中のチリ、ホコリなどの汚染物質だけでなく、カビや藻等の定着を抑制し繁殖を制御する効果もあります。

塗膜表面の静電気低減で汚れがつきにくく、高密度の塗膜形成がさらに汚れを定着しにくくし、わずかに付着した汚れは親水機能で雨水と一緒に流れ落ちるというトリプル機能はフッ素樹脂ならではのメカニズムです。

水性セラタイトFの汚染除去のメカニズムを解説しているイラスト

高い安全性と低臭性で環境に配慮

水性セラタイトFは、完全水性施工システムで塗装します。水性フッ素塗料の下塗り材に用いる塗材は、水性シーラー、水性サフェーサーのどちらかが通常ですので、塗装工程はすべて引火性のない水性塗料(塗材)で安全に施工できます。

また、下塗り材を含め水性塗料はほとんど臭気を発しませんので、工事期間中の近隣様への配慮に大きく貢献します。全く臭いがしない塗料はありませんので無臭ではありませんが、不快感を感じるような強いにおいは発生しません。水性システム(低臭性)は施工現場から地球環境まで配慮した安全設計です。

超低汚染を実現するセラミック複合技術

水性セラタイトFのセラミック複合技術を解説しているイラスト

水性セラタイトFの超低汚染性は、建築塗料なのかでもトップレベルですが、塗膜の耐久性も見逃せません。
ウレタン、シリコン、フッ素などの樹脂と比較するべきかどうか疑問ですが、耐候性の高さでは無機塗料というものがあります。
無機塗料の特徴は、無機化合物で構成される固い塗膜です。塗膜の中の無機物質の割合が通常の有機塗料より多いので、塗料樹脂の苦手な紫外線に対する耐候性は抜群だといわれます。

耐紫外線では上位の無機塗料ですが、塗膜自体が固いので一定以上の振動に弱い(割れやすい)という弱点があります。さらに無機物は塗膜を強靭にする目的で樹脂に配合されますが、単体では付着力がなく樹脂と一体となって初めて塗料という製品になるので、その耐候性は配合される樹脂の品質に依存せざるを得ません。

水性セラタイトFは、主要構成成分にフッ素樹脂を採用し、耐候性を高めるために一定量の無機成分を配合していますので、汚れに強くて美観長持ち。強靭な塗膜で長期間の耐久を実現しています。

フッ素樹脂塗料の価格帯

フッ素樹脂塗料の価格は塗料の中でも最も高額な位置づけとなります。
各種塗装プランの総額に影響するのは塗料の仕入れ代金差額ですが、フッ素塗料の仕入れ額はシリコン塗料・ラジカル塗料の3.5~4倍ほどです。

近年主流のシリコン塗装やラジカル塗装の比較では工事費用に大きな差はありませんが、高額なフッ素塗料を外壁・付帯部のすべてで使用すると工事費用はかなり高額になってしまいます。

外壁と付帯部を比較した場合、劣化のリスクを抑えたいのは外壁部分ですので、耐久性と機能性に優れるフッソ塗料を外壁塗装に使用する場合、付帯部分の塗装にはシリコン、ラジカルを選択することで耐久と費用のバランスが最適化されます。

水性セラタイトFの製品情報

一般名称 超低汚染型水性ふっ素樹脂塗料
主要構成成分 ふっ素樹脂
用途

各種乾式ボード、コンクリート、セメントモルタル、スレート板、ALCパネル、旧塗膜など

艶の種類  艶有り、半艶、3分艶、
期待耐用年数 15~20年
希釈 清水
色調 カタログ22色(標準色)
ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆
カタログPDF

>水性セラタイトF

水性セラタイトFの施工仕様

  1. 高圧洗浄で塗装面の苔、水垢、劣化塗膜(チョーキング)を除去する
  2. 必要に応じて劣化塗膜のケレン(手作業で除去)・ペーパー処理を行う
  3. 塗装面のひび割れ・既存シーリング(目地、サッシ)のシーリング工事を行う
  4. 塗装下地の状態に適した下塗り材(シーラー/フィラー)を塗装する
  5. 水性セラタイトFを中塗り・上塗りの2工程で塗装します

水性セラタイトFの施工料金

  • 塗装面積1㎡あたり2,150円(税込み)
  • 価格(単価)は塗装面積100㎡以上の場合です。
  • 価格は中塗り・上塗りの2工程の施工料金です。

例:外壁130㎡の仕上げ塗り2工程
税込み279,500円

下塗り塗装の施工料金

下塗り塗装は、塗装面の材質・劣化状態によって使用する塗料(料金)が異なります。

下塗り塗装の料金例(税込み)

  • シーラー(プライマー)
    1㎡:450円
    外壁130㎡のシーラー塗装
    税込み:58,500円
  • フィーラー(粗面下地)
    1㎡:700円
    外壁130㎡のフィーラー塗装
    税込み:91,000円