三重県津市の、戸建て住宅外壁塗装(フレキシブルボード)の施工事例を掲載しています。
屋根は定期的に塗り替えが必要なカラーベストですが、約3年前に他業者にて塗り替えを行っているとのことです。今回は、
外壁及び雨樋や雨戸など付帯部全般の塗り替え工事のご依頼です。
外壁にはフッ素樹脂塗料、軒天には防カビ塗料、その他付帯部にはシリコン樹脂塗料を使用しています。
ページ下部では、今回の工事で使用した塗料の製品情報をまとめてあります。事例と併せて参考にしてください。
戸建て住宅|外壁フッ素塗装・付帯部シリコン塗装
施工前
外壁・付帯部分ともに旧塗膜の色あせとチョーキングの発生はありますが、著しい劣化は見られません。
施工後
外壁のアイボリーと付帯部にブラウンをお選びいただき、とてもバランスの良いデザインに仕上がりました。
施工データ
塗料メーカー | エスケー化研(株) |
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使用塗料 | |
塗料名称 | 超低汚染型水性ふっ素樹脂塗料(外壁) |
期待耐用年数 | 15~20年 |
施工箇所 | 外壁、付帯部 |
色調 | 外壁:SR-111 付帯部:15-30B |
施工メモ | 超耐候低汚染フッ素塗装! |
施工前の状況
外壁の劣化状況

外壁の状態は旧塗膜の剥離などは見受けられず、艶の減退とカビの汚染が顕著な状況です。
軒天の劣化状況

軒天部は紫外線や雨が直接当たらないので著しい劣化は見受けられません。湿気対策を兼ねて防カビ塗装の仕様です。
雨樋の劣化状況

製品としての耐久性が高い雨樋ですが色あせが顕著です。
シリコン塗料を2回塗装すれば、美観性・耐久性とも回復することができます。
雨戸の劣化状況

金属製雨戸の色あせが目立ちますが錆の発生はありません。
激しく劣化していないのでさび止め塗装を行わなくても、シリコン塗料の2回塗りで十分な耐久性を確保できます。
こちらの物件では、鉄部全般に錆の発生が見られないのでさび止め塗装は行っていません。錆が発生していない場合でも素材の状態に不安があれば、さび止め塗装は行った方がよい場合もあります。現地下見の際に施主様と相談した結果、鉄部はシリコン塗料の2回塗り仕上げとしています。
施工中の状況
足場工事

工事着工日1日目は、作業用仮設足場の設置となります。

仮設足場の設置完了です。足場工事は通常1日間で完了します。
高圧洗浄

高圧洗浄はエンジン式の洗浄機を使用します。高水圧で劣化した旧塗膜、コケ・藻などの汚染を簡単に洗い流すことができます。

外壁の高圧洗浄中の様子です。外壁、付帯部以外のサッシなども同時に洗浄していきます。

地面に流れているのは、旧塗膜のチョーキングです。塗料の密着性を高めるため濁りがなくなるまで洗浄していきます。

モルタル基礎部分は塗装しませんが、コケ、水アカなどの汚染を丁寧に洗い流していきます。
ケレン工事

バルコニー裏側(金網)のケレン作業中です。高圧洗浄で落とし切れない旧塗膜は手作業で落としていきます。
足付け(目粗し)

金属製雨戸の表面を目の細かい研磨材で整えています。塗料の密着をよくするための「足付け」作業です。
下地処理

サッシ周囲にシリコーンシーラントが使用されていますが、塗料を弾いてしまうので、専用の下地処理剤を塗布しておきます。
専用処理剤

シリコーンシーラントの専用処理剤ペインター20です。戸建て住宅の下地調整では必須の材料です。
養生工事

サッシなど塗装しない部分を塗料で汚さないために、ビニールで養生しておきます。通常、外壁の塗装が終わったらサッシの養生は撤去し開閉できる状態に戻します。
外壁塗装(下塗り)

外壁の下塗り(白色)塗装施工中です。
既存外壁は「リシン」という砂粒状のボードなので、厚膜タイプのフィーラーという下地調整塗材を選択しています。

外壁面の設備部材周辺など、ロ-ラーで塗装できない所は小さな刷毛を使って丁寧に塗装していきます。

外壁の下塗り塗装が完了した様子です。
フィーラーの塗装で粗目の外壁下地を整えることができましたので、後日に中塗り塗装を行います。
外壁塗装(中塗り)

下塗りのフィーラー乾燥後、中塗り塗装の施工中です。
下塗りが完全に乾燥した上に塗装しますので、この時点で塗膜が2層形成されています。

ローラーの入らない細部などは、ぬり忘れが残らないように小さな刷毛で塗装していきます。

外壁の中塗り塗装が完了した様子です。
中塗りが完全に乾燥してから同じ塗料を重ね塗りしていきますが、同日に2工程は行わず後日に上塗り塗装を行います。
外壁塗装(上塗り)

中塗り乾燥後、上塗り塗装施工中の様子です。
中塗りと上塗りは同じ塗料(色)を使用しますが、乾燥すると色が濃くなるのが塗料の性質ですので、上塗り塗装中は境目がはっきりしています。塗残しが起こることは一切ありません。

外壁の上塗り塗装が完了した様子です。
下塗り、中塗りと同じく刷毛とローラーを使い分けて丁寧に塗装します。3層の塗膜が形成されることで、耐久性はもちろん、美しい艶で仕上がります。
付帯部の塗装

軒天に防カビ塗装を塗布している様子です。
軒天は雨風が当たらず劣化しにくい部分なので、仕上げ用の塗料を2回塗装すれば耐久、美観を十分確保できます。

軒天塗装も外壁の塗装と同じく、1日1工程(1回塗)を行いますので、2層の塗膜が形成されています。軒天はよほど激しく劣化していない限り2回塗りが通常です。

雨樋にシリコン塗料を塗布している様子です。製品として耐久性の高い雨樋ですが、外壁塗装の際はほとんどの物件で雨樋の劣化が進行していますので塗装する場合がほとんどです。

雨樋にシリコン塗料を重ね塗りして仕上げていきます。この場合も、同じ日に重ね塗りすることはなく、後日に上塗り塗装を行い塗膜に厚みを付けます。

バルコニー裏側の金網も錆の発生はありませんので、シリコン塗料の2回塗りで仕上げていきます。

色あせの顕著な金属製雨戸もシリコン塗装2回塗りで仕上げました。錆は発生していないのでさび止め塗装は行っていません。

玄関の飾り柱は、既設のデザインが色分け仕様になっていましたので、同じデザインになるよう色替えで仕上げています。

飾り柱は色替えで仕上げますが、外壁と同じ素材ですので下塗りを含め外壁と同じ3工程で仕上げます。
施工完了

工事完了後、施主様に仕上がりをご確認いただき、足場解体の許可をいただきます。
足場解体日は、施主様の許可をいただき次第迅速に手配します。
製品情報
今回の工事で使用した塗料の種類をまとめてあります。
シリコン処理剤
シリコンシーラントの下処理

下地調整塗材
外壁の下塗りに使用

フッ素塗料
外壁の仕上げ塗りに使用

シリコン塗料
付帯部の仕上げ塗りに使用

防カビ塗料
軒天の仕上げ塗りに使用
