製品概要
エスケープレミアムNADシリコンは、塗膜内で発生するラジカルという劣化因子を制御するラジカル制御型のシリコン樹脂塗料です。
塗膜に含まれる無機顔料の表面を、高緻密有機シールド層と高緻密無機シールド層がダブルガードすることにより、ラジカルの発生を制御します。また、架橋(かきょう))構造による特殊NADシリコン樹脂の働きで超耐久性・超耐候性塗膜を形成します。
※架橋(かきょう))構造塗膜は、単体(単量体)の粒子と粒子が化学反応により形成される塗膜の中でも、高分子レベルで鎖状、網状に連結した強靭な塗膜のことです。
耐水性、耐アルカリ性、耐薬品性に優れる弱溶剤系油性塗料なので、塗装下地の材質を選ばず耐久性・美観性の向上に貢献します。
水性塗料では対応しにくい鉄部・木部など幅広い下地に使用できるのが油性塗料の大きな魅力です。
従来の弱溶剤系シリコン樹脂塗料にラジカル制御の機能が加わり、耐候性が向上したエスケープレミアムNADシリコンは、建築塗料メーカー<エスケー化研(株)>が2017年に開発した超耐候形一液NAD特殊シリコン樹脂塗料です。
ラジカルとは、塗膜の内部で発生する劣化因子のことです。
発生の要因は、自然環境である紫外線、酸素、水(雨)などが塗膜の中の無機顔料と接触することでラジカルという劣化因子が発生します。ラジカルの発生により樹脂の結合が分散破壊されることで塗膜が劣化します。
ラジカル制御とは、塗膜内の無機顔料表面を、高緻密無機シールド層と高緻密有機シールド層でガードし、塗膜の劣化因子であるラジカルの発生をコントロールする働きです。塗膜劣化の要因を塗膜内部で制御するメカニズムがラジカルコントロールです。
NAD塗料の「NAD」は、非水分散(ひすいぶんさん)のことで、溶媒(塗料用シンナーなど)の中に塗膜の粒子が分散している状態です。塗料の中で粒子と溶媒が溶けている状態ではなくそれぞれが分散しています。
弱溶剤塗料は専用の塗料用シンナーで希釈しますが、シンナーだけが蒸発し塗料が乾燥する段階で、粒子と粒子が結合することで塗膜が形成されます。溶媒の中で溶けていない樹脂が、シンナーの希釈で化学反応を起こし塗膜を形成する塗料がNAD塗料です。
架橋構造による特殊NAD樹脂の特徴は、樹脂の結合密度が高い点です。従来の汎用シリコン樹脂にNAD技術を取り入れたことで、より高い耐久性の実現に成功しています。
NADはノン アクア ディスパーション(Non Aqueous Dispersion)の略で、和名は非水分散液の略です。樹脂を弱溶剤溶媒液(塗料用シンナー)に分散させた塗料全般をNAD塗料と呼びます。
◇JIS K 5670 アクリル樹脂系非水分散形塗料として規格化されている塗料。
緻密な特殊NADシリコン樹脂の架橋塗膜は汚れを定着しにくくします。
塗膜表面に定着しようとするカビ菌や、藻等の微生物汚染に対して強い抵抗性を示します。
従来の汎用シリコン塗料と比較しても、プレミアムNADシリコンの架橋構造塗膜は、美観を維持する機能が向上したことで美しい外観を長期間保つことができます。
特殊NADシリコン樹脂の滑らかな艶と肉持ち感のある塗膜は、光沢性の高い仕上がりです。
標準艶あり仕様だけでなく、7分艶、5分艶、3分艶等の艶調整にも対応していますので、デザイン性の幅が広がります。
プレミアムNADシリコンの緻密架橋構造の塗膜は、紫外線、水、汚染物質から建物を長期間守ります。耐候性、美観性を長期間維持するので塗り替えサイクルの年数を従来の汎用シリコン塗料より長期に設定できます。その結果、塗装メンテナンスコストの大幅な削減が期待できます。
※塗り替え年数は目安です。建物の立地条件、環境によって年数が異なる場合がございます。
一般名称 | 超耐候形一液NAD特殊シリコン樹脂塗料 |
---|---|
主要構成成分 | 特殊シリコン樹脂 |
適用下地 |
コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、スレート板、サイディングボード、木部、各種旧塗膜(活膜) 鉄部、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、ステンレスなどの金属(専用の下塗り材が必要な場合有り) |
艶の種類 | 艶有り、7分艶、5分艶、3分艶 |
期待耐用年数 | 14~16年 |
用途 | 内外装 |
希釈 | 塗料用シンナーA |
色調 | カタログ17色(標準色) |
ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ |
カタログPDF |
例:外壁130㎡の仕上げ塗り2工程
税込み234,000円
下塗り塗装は、塗装面の材質・劣化状態によって使用する塗料(料金)が異なります。
下塗り塗装の料金例(税込み)
塗装塗り替え工事のご用命は地元三重県津市の塗装専門業者ハギシン塗装にお任せください!